無党派層は、本当に自民に流れたのか?

http://senkyo.yahoo.co.jp/
昨晩~今朝にかけて、全小選挙区の結果に目を通したが、
ニュースで言われていたような「無党派層が自民に流れた」という理由が見えなかった。
■無党派層、民主離れ 自民や第三極に流れる 共同出口調査
http://sankei.jp.msn.com/politics/news/121217/elc12121707180240-n1.htm
このニュースも、表題こそ「自民や」という書き方をしているけれど、
実は、本文では「無党派層から最も支持を集めたのは日本維新の会」と明記していたりする。
例えば、静岡1区の2009年と2012年を比較してみると、
■2009年/静岡1区
http://seiji.yahoo.co.jp/guide/election/syugiin2009/list/shizuoka/01.html
・みんなの党
21285票 (8.33%)
・自民党
96096票 (37.59%)
・民主党
120904票 (47.29%)
・共産党
14293票 (5.59%)
■2012年/静岡1区
http://senkyo.yahoo.co.jp/kouho/s/shizuoka/1/
・みんなの党
34457票 (15.34%)
・自民党
81278票 (36.18%)
・民主党
53773票 (23.94%)
・共産党
13646票 (6.07%)
・日本維新の会
41479票 (18.47%)
つまりこの場合、「無党派層を取り込んだ」はずの自民党が、票数・得票率ともに落としているのだ。
(ある意味で共産党は抜群の安定感とも言える。。)
もちろん自民党が無党派層を取り込んだ地域もあるのは事実だけれど、
「2009年に民主党へ流れた無党派層が、2012年は維新・みんな・自民へ流れた。」
と結ぶのが、適切ではないだろうか?

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