仕事の出来る上司が、なぜ家庭で上手くいかないのか

周りで当てはまる人、いませんか?

もちろん、全員が「上手くいかない」わけではなく、仕事も家庭も順風満帆な方もいます。

カウンセリングをしている中で「こういうケースもあるよ」という、一つの参考として捉えて頂ければ。

部下は他人である

唐突ですが、コレって”言わずもがな”ですよね。

「いやいや、部下だって家族みたいなもんだよ!」と言う上司も居るかもしれませんが、心の中では”他人”という割り切りを持っているはずです。

逆に、割り切っているおかげで、

  •  「自分と彼は違うのだから、彼に分かりやすく伝えるにはどうしたらよいか?」
  •  「自分を押し付けるのではなく、彼の自発性に任せてみよう!」

…といった発想に至って、部下を成長させていけたら、とてもステキですよね。

私の知る”出来る上司”は、そういった割り切りが上手くできているように思います。

家族も他人である

そんな”出来る上司”でも、意外と気づいていないのがコレ。

家族は、誰一人として「自分と同じ」では無いんです。

自分の子だって、生物として”自分の遺伝子”を引き継いでいる部分はあれど、全く同じということはありません。

一人の人間としては、全くの別人格であり、他の人です。

本来、それは分かっているはずなのに、”出来る上司”の方が、こんな言葉を発する時があります。

  • 「自分の子なのに、こんなことも出来ないなんて…」
  • 「自分の妻(夫)なのに、こんなことも出来ないなんて…」

そんな時は、カウンセリングの中でタイミングを見計らって、こんな言葉を投げかける時があります。

「子も妻(夫)も、貴方とは別人格の他人ですよね。部下と何が違うんでしょうね?」

選べる家族は配偶者だけである

自分がどういう親の元に生まれるのかは、選ぶことが出来ません。

自分がどういう子を授かるのかも、選ぶことが出来ません。少なくとも現代は。

唯一選べる家族は、全く血のつながりのない、配偶者だけです。

他人ですよね。

振り返ってみると、

「自分の妻(夫)なのに、こんなことも出来ないなんて…」

貴方の配偶者”だから出来る”と言えるのならば、
貴方の部下”だから出来る”と言えるはず。

“出来る上司”である貴方は、それを部下に言っていないのでは?

”出来る上司”である貴方は、半分が父親と完全に同じ、もう半分が母親と完全に同じ存在ですか?

違いますよね。

近くなればなるほど、どうしても見えなくなってしまいがちですが、人それぞれを尊重すると、考え方が整理しやすくなるかもしれませんね。

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