需要を制限すれば、自ずと供給は消えていく。

例えば、ベネッセの個人情報漏えい。

ジャストシステムがストップ安で叩かれている感があるけれど、
今の法律においては、ジャストシステムは違法行為を行っているわけではない。

そりゃ、浮川夫妻の頃であれば、名簿を買うことはなかったかもしれない。

でも、いまやキーエンスの子会社。
「気付かなかった」という点の真偽はわからないが、そこはビジネスの世界。
法を犯さず、より利益を上げる活動をすることは、企業としては真っ当。

ベネッセの初動も、決して悪くはない。真っ当というか、頑張りは感じる。
http://www.benesse-hd.co.jp/ja/about/release_20140709.pdf

だって、情報漏えいは、いくら対策を打っても完全には防げないもの。

今回のケースから学ぶべきは、
 「個人情報を持ち出しても意味のない仕組み」
に世の中を変えてしまうことが最良のはずなのに、なにかずれている気がする。

対策は単純。
名簿を買うこと自体を規制してしまえば、需要がなくなる。
供給現である名簿業者が潰れる。

例えば、過当な就職活動で疲弊する若者を描いて批判を浴びた東京ガス。
http://biz-journal.jp/2014/07/post_5350.html

批判すべきは、そこじゃない。

「就職したい!」という若者の大いなる想い=需要を、
際限なくビジネスに結び付けられる現状がおかしいのだ。

今の法律においては、リクルートが「もっとエントリーを!」と煽ることは、
法を犯さず、より利益を上げる活動にすぎない。企業としては真っ当。

対策は単純。
同時エントリーできる企業を法で縛ってしまえばよい。
くだらない疲弊は無くなる。

絶つべきは、悪しき需要。

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