以前、ハイブリッド車の駆動用バッテリー価格比較という記事を書いたのだけれど、
ホンダの新しいFITをみていたら、なんと「リチウムイオン電池搭載」と!
http://www.honda.co.jp/Fit/new/
確かに燃費は良いかもしれないけれど、これはトヨタのアクアと決定的に違う悪い点。
何がって?維持費が。
>駆動用バッテリーの部品費、税込み/作業工賃別 の価格比較メモ。
>【トヨタ】
>●プリウス : 148,050円
>●アクア : 129,150円
>
>【ホンダ】
>●フィット : 129,150円
>●CR-Z(前期:ニッケル水素) : 129,150円
>●CR-Z(後期:リチウムイオン) : 341,700円
現行(2013年8月12日時点)のフィットの駆動用バッテリーは、
ニッケル水素なので、工賃含めても大体アクアと同じ価格。
次期(2013年9月発売予定)のフィットの駆動用バッテリーは、
おそらくCR-Z(後期)と同程度の容量と想定しても、20万円以上も高くなる!
購入時にディーラーが積極的に言わない、知っておくべき事実。
よって、もし新型FITハイブリッドを検討するならば、以下のリスクは十分に考慮することを推奨。
1.リチウムイオン電池搭載車の電池寿命は十分なデータが無い。
現在の市販車で一番台数が出ているのは日産リーフだろうけれど、まだ発売から3年。
どれぐらい電池がヘタるのか、不具合が出るのかのデータが十分に揃っていないのが実情。
2.新車から5年もしくは10万km以降は、駆動用バッテリーに不具合が出ても保証されない。
30万円を超える高価な部品であろうが、保証は通常の部品と同じ扱い。
また、中古車の場合は適切にメンテナンスを受けていないと保証されないケースもあるため、
今後リチウムイオン電池搭載車が中古市場に出回ってきても、購入時は注意が必要。
3.ホンダの電池保証は、正規ディーラーで交換しても1年のみ
新型FITにかかわらず、今までのホンダ製ハイブリッド車は全て同じ扱いだけれど、
例えば6年目に駆動用バッテリー不具合が発生し、30万円超のバッテリーを交換しても、
8年目に不具合が再発した場合は、ホンダとしての保証は一切なし。
ここはトヨタと違う、非常に残念なところ。
ちなみにトヨタのハイブリッドに対する本気さは「トヨタ 永久保証」などでGoogleってみると判る。
故に、単純にハイブリッド車を楽しみたいだけならば、間違いなく、アクアを推奨。
ちなみに、ホンダ唯一の特徴として、ハイブリッドのMT車があること。
(CR-Z、フィットRSハイブリット)
MT車でハイブリッドを楽しみたい方は、リスクを天秤にかけても楽しむ価値はあるかと。
今後、ホンダがサポートに力を入れてくることに期待しつつ…
※なお、自分はホンダ嫌いではなく、2000年式の初代インサイト(ZE1) MTに今でも乗っています。
が…ホンダが全く力を入れていないサポートに(´・ω・`)ガッカリ…しながら、
多発する不具合と付き合っているので、その苦労は、多くの人にオススメ出来ません。