宮城県の村井知事側が改善出来る点

Twitterのタイムラインで、松本復興相が酷過ぎると話題になっていたので見てみました。
http://www.youtube.com/watch?v=rrFd2Od-Cq8

確かに、これは大臣としてこの言動は酷い。酷過ぎる。
みなさんの意見に多い、大臣として失格というのは納得です。

…でも冷静になってみると、こういう人、社会には沢山いますね。
私も障害対応案件を中心に仕事をしていた頃は、今回の村井知事の立場側で、
同じような場面を経験してきました。

経験の浅いうちは、
「この”厄介な(=松本復興相的な)人”が居なくなれば問題無くなるのに!」
なんて思っていましたが、
結局、”厄介な人”がいなくなっても何も変わらなかったりします。

そして、その厄介な人のとっても理解し難い発言の中から、
どれだけ自分の役に立つ助言を拾いだして、物事を進められるかが重要なのだと気付きました。

そんな視点でみると、村井知事には3つ、改善出来る点があると思います。

(1)相手を待たせないこと
村井知事は定時に入った とのニュースはありましたが、
先に入った松本復興相が待っていたことは事実です。
最低限、先に着いて待っていてくれたことには謝意を表すべきだったと思います。

時間に厳しい方の場合、この状況で笑って入ってきて握手を求めてきたら、
間違いなく「カチン」と来るでしょう。

不条理かもしれませんが、時間の感覚は人それぞれです。
部屋に入ったところで、結果的に待たせることになった点だけでも、
一言フォローが出来ていたならば、少し流れが変わったのではないでしょうか?

(2)宮城県復興のためのビジョンを明確に提示すること
宮城県のことを理解しているのは、宮城県の知事です。国の大臣ではありません。
現地のことがわからない国に何かをまかせたとしても、真の復興は出来ません。

「(漁協の)コンセンサスをとれ」という発言に対して、
「復興に必要な(漁協の)コンセンサスは、確実にとります。」とその場で言い返せるくらい、
明確なビジョンと意思を持って、国へ必要な資金・資源を要求する必要があると思います。

(3)国と地方が対等でない事実を受け入れた上で対処すること
国と地方は対等なパートナーではありません。
…というと怒られそうですが、私も一地方に住んでいる人間として、そう感じています。

日本における取引は、どんなにWin-Winの関係と叫べども、
”カネ”を提供する側が上になっているのが現実です。
「お客様は神様」という言葉は、時代が進んでも変わっていませんし、
むしろ「おカネを払ったら何をしても良い」という人が増えているように感じるほどです。

今回、国は”カネ”を出す側です。
復興だからといって無制限にお金を出すことは出来ません。
出来る限り少なく抑えたいのです。

地方が「当然もらえるもの」という立ち位置でいる限り、交渉は上手く進まないはずです。
宮崎県の東国原元知事は、口蹄疫という災害を乗り切って、宮崎県を盛り上げました。

宮城県の村井知事も、この大災害を乗り越えるため、何とか踏ん張って欲しい!と心底思います。

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