GREE(≒DeNA)、Ameba(≒mixi)の違い

国内”SNS”大手4社の、11月4日現在の時価総額。(Yahoo!ファイナンスより)
[1] GREE
643,450百万円
[2] DeNA
396,168百万円
[3] サイバーエージェント(Ameba)
175,195百万円
[4] mixi
36,760百万円
このところ野球の話題で株価を落としたDeNAが若干勢いを失っているものの、
”アイテム課金型ソーシャルゲーム”に本気で取り組んでいる上位2社は圧倒的。
ただ、それと合わせて「子供から金を巻き上げているだけ」という批判の多い両社。
実際使ったこともの無いのに批判するのは良くないと思い、
9月初~10月末にかけて約2ヶ月、
[1] GREE の「ドリランド」 ※DeNAの各種ゲームも同じようなシステムと認識し
[3] サイバーエージェント の 「ピグライフ」 ※mixiの「サンシャイン牧場」も同じようなシステムの認識し
時間を見つけてはアクセスし、しっかり試してみた。
やってみて分かった、GREEの特徴は以下3点。
1) お金で全てが解決出来る
対してアメーバピグの場合、
お金で解決出来ない、時間が解決する部分が残っていたり、
体力回復アイテムの使用回数に制限があったりする。
2) 他ユーザと関わる必要が無い
個人で黙々と進めようと思えば、どこまでも進められる。(SNSなのに…?)
アメーバピグやmixiのサンシャイン牧場の場合、
どうしても他者と関わる必要があるシステムになっていて、
ソーシャル性を意識していることを感じさせる。
3) 複雑な操作が要らない
ボタンを押して待つだけ!これにはビックリ…
その上で、以下GREEに対する個人的な見解。
まず、アイテム課金自体は、批判されるほど異常なシステムでは無いと感じた。
リアルの世界では何十年も前から、ガチャポン、カードダス、ビックリマンチョコ、Jリーグチップス等々、
”レア”なものを手に入れるため、子供がお金をつぎ込むシステムは多数存在していたわけで、
投入する金額水準は、それと大きく変わるものではない感。
リアルでも、親からお金をくすねて買っていた子供はいたわけで、
それがクレジットカードや携帯の請求になったという違い。本質は変わらない。
どちらかと言えば、
・”お金を払っている”という感覚が失われること
・”振り返って後悔する”という機会が失われること
の方が、子供に与える影響は大きいように思う。
私も子供の頃は、カードダス等に相当の金額をつぎこんだと思うのだけれど、
カードを1枚得るたびに、手元のお金が減っていく感覚を学んでいた。
そして、興味を失ったとき、”そこに在る山のような価値の無いもの”が、嫌でも目に入ることになった。
これは子供であった自分にとって、大きな経験だった。
もし何らかの形で、”リアル”な経験を提供する機会を提供出来るようになったならば、
その時は、GREEやDeNAが新しいステージで伸びていくのかもしれない。
…ちなみに、GREEは10/31で登録解除。アメーバピグは今も地味に楽しんでいる今日この頃。

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