「平成24年度 情報通信白書」は一読の価値あり

今年は動画付のePub版が無料公開されており、とても分かりやすくまとまっている。
http://www.soumu.go.jp/johotsusintokei/whitepaper/
ICT業界関係者は、一読の価値あり。
読むのが面倒な方は、各章の中村伊知哉さん動画を見るだけでも是非。
以下、個人的に気になった点ブックマーク。
注:ページ数は第3世代iPad/iBooks/縦(ポートフォリオ)表示。計1107ページ中の表記。
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p.337 情報通信産業の地域への展開
北海道は、さくらの石狩DCやサッポロバレー。
岐阜は、ソフトピア など。各エリアの特徴を把握出来る情報がまとまっている。
p.435 携帯電話事業者の主な出資・連携状況
NTT,KDDI、SoftBankの出資状況が図で把握しやすい。
NTTグループが らでぃっしゅぼーや へ出資している点なども記載あり。
P.483 Appleのエコシステム、Googleのエコシステム、Amazonのエコシステム
それぞれ、どこまでを握っていて、どこにサードパーティが入ってきているのか、
図の色分けもあり、比較しやすい。
p.541 高齢者向けサービスへの支払い意志額
「命の価値は」と考えさせられる金額一覧。
p.645
東北において、身近にあった通信手段が携帯電話で95.1%だった統計。
それに対し、
「携帯が何とか使えたらよかったのにとは思う。」
「携帯電話は無線なので災害のときこそ使えると思っていたが、全く使えずショックだった。」
というコメント。
携帯電話というインフラが「ライフライン」になっている事実が裏付けられている。
p.666 図表3-1-2-7 災害時に最も役に立った情報源
「テレビ」であること。そして、
図表3-1-4-2 震災後のテーマ別情報源
原発関連・食の安全など、1位がTV、2位が新聞 と、既存メディアが圧倒的であること。
p.786 図表4-4-2-1 クラウドサービスの利表実績の日米比較
日と米に2倍程度の差があるが、前年までと比較し縮まってきていること。
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“携帯電話は無線なので…”のくだりは、
仕組みを知る側からすれば、無茶言わないで!と言いたくなるところだけれど、
災害時の事業者間ローミングなど、まだまだやれることはあると思う。
また、災害時に利用されているメディアが、TV・新聞である点。
p.677 に書かれたまとめは非常に的を射ていると感じた。
>「信頼度低下に伴う「不満」があっても、テレビを中心とした既存のマスメディアを通じて情報を得ており、新たな情報源はあまり使われていない」
逆に言えば、TCTを活用する側の人間としては、
利用機会を増やし、信頼性を上げる努力が必要ということ。
がんばろう。

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