氷をかぶるより、ティッシュ配りをすればいいのに。

どうも変な方向に進んでいる気がして。

「ice bucket challenge」、確かに米国ではこのやり方で良いのかもしれない。
ただ、日本には合っていない。

問題点は3つ。

1. そもそもALSの認知につながっていない。

例えば孫さんのチャレンジでも、NHKのニュースで表題がコレ。

・ソフトバンク孫社長 難病支援で氷水かぶる
http://www3.nhk.or.jp/news/html/20140820/k10013937711000.html

ほとんどのニュースで、表題は「氷水」に焦点が当たっていて、本来の目的を達していない。
そして氷をかぶっているのにもかかわらず寄付しているよくわからない状況に。

2. パワハラにつながっていく。

例えば、孫さんが指名したのは子会社の3名。
そして24時間以内にチャレンジしなくてはいけない条件付き。

「ハラスメント」は本人がどう思うか?で決まるところではあれど、
この場合は上司が部下に「氷水かぶれ」と言ったのと何ら変わらない。
セクハラヤジと大差ない、パワハラの温床になりかねない発想。

3. チャレンジした本人が健康を害する危険がある。

せめて夏に限定するなどの条件があれば少しはマシだけれど、
これが秋、冬にも続いていたら、死人が出てもおかしくない。

そうじゃなくても先日チャレンジしていた田原総一朗さんなんかは80歳、
完全に年寄りの冷や水。心臓にかかる負担は如何程か。

体張って意味を成せるのは、もはや上島さんと出川さんくらいでしょう。
いまの日本の文化、それこそ「流行」には全然あっていない。

…ということで考えてみた。

Handing out tissues Challenge

とかどうだろう?

ルールとしては、以下5点。

1)「ALS撲滅」とQRコードを印刷した紙を挟んだポケットティッシュを用意する

2)1を30分以内で配れる限り、多くの人に配る。この様子をSNS等で公開する

3)1および2を実施出来ない場合、任意の金額をALS協会に寄付する

4)次のチャレンジャーを最大3名を非公開で指名する。被指名者は誰から指名されたか公表する

5)”暗黙のルールとして”被指名者の辞退は自由とする。

ポイントとしては、

1、2 にすることで、チャレンジャーが健康を害する可能性は格段に減り、

3 にすることで、金額の縛り(=不幸の手紙要素)は無くなり、

4、5 にすることで、「チャレンジしない人」と後ろ指を刺されることもない。

チャリティ自体は決して悪いことではないけれど、その国にあったLocalizationは必要だよね。

なお、間違って自分に回ってきたら即時100ドル寄付し、それ以降繋げない。
「幸福の手紙」や「不幸の手紙」の大差なくなってしまうから。押し売りはいかんよね。

誰か、流れを変えてくれないものかな?
これ以上、無駄に冷や水をかぶる人を見るのは嬉しくないので。

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