記憶力が要らないわけじゃなく、使い方が変わっただけだよね。

電子教科書推進のメリットなどを説明するときに、
「これからは記憶力じゃなくて考える力が大切なんだ!」
的な話があったりするけれど、
単純にこの理屈で推し進めたとすると、教育水準は下がるだけだと思う。
今と昔、といってもここ10年くらいで大きく変わったのは、
・10をInputして、10を記憶にとどめておくこと
のではなく、
・100をInputして、7~8を記憶にとどめておくこと
が重要になったこと、と個人的には感じている。
どうしても、
覚えることが減る ≒ Inputを減らせる (→考える時間に充てられる?)
というように聞こえるのだけれど、
必要な記憶の容量は正直そんなに変わっていなくて、
いつ・いかなる状況でもInputを増やすことが大切なのだと思う(もちろん、Outputのために)
この場合に、しっかりと Index(索引) に落とすことが重要で、
そこからググるなり本なりの方法で、
100の知識を引き出せないのだとしたら、何の意味もないのだ。
音声とか動画で表現出来るとか、見た目の派手さという本質以外に目を奪われずに、
しっかりとInputを増やす方法、それをIndex化する方法を身に付ける教育であって欲しいな。
ツールの美しさだけに惑わされずに。
しかし、頭が休まる機会が減ったなぁ…としみじみ思う今日この頃。

シェアする

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

フォローする